日本ワイン

日本ワインは北は北海道、南は沖縄県と、
現在ほとんどの都道府県でワインが造られており
それぞれに大きく異なる気候や地形、品種の多様性を活かしたワインが生まれています。
その中でもシニアソムリエが実際にテイスティングをして厳選した
日本ワインを心ゆくまでお楽しみ下さい。

日本ワイン新着ランキング

長野県のオススメ生産者
長野県内のワイン産地は松本盆地、上田盆地と佐久盆地、長野盆地、伊那盆地などを5つのエリアに区分して
これらの産地をそれぞれ『信州ワインバレー構想』のもとに県をあげて進めています。
主要産地である4つの盆地(松本、上田、長野、伊那)の気候はいずれも盆地気候で年間降水量が少なく
昼夜、夏冬の気温差が大きく、ブドウを含む果樹の栽培に適した土地です。
長野県産ワインはブドウ品種ごとに製法などを細かく定義することにより
その品種が有する本質的な香味の特性がはっきりと現れたワインが多くなっています。
長野県内のワイナリー数は2021年現在65軒ですが、県や市町村など行政支援の動きもあり
2000年以降40軒を超えるワイナリーが設立されている
日本のワイン産地の中でも最も活気のある産地の一つといえるでしょう。

株式会社 信州たかやまワイナリー Shinshu Takayama Winery
2016年設立、銘醸ブドウ産地高山村待望のワイナリー
信州たかやまワイナリーは長野県北部に位置する高山村に2016年に設立されたワイナリーです。高山村には1996年に初めてシャルドネが植えられ、それ以降ワイン用ブドウの栽培に村ぐるみで情熱を注いできました。ワイナリーが設立されるまでは高山村で栽培されたブドウは村外のワイナリーへ供給され、そこで非常に高い評価を受けてきました。
そんな高山村の中で、「いつか自分たちが栽培したブドウで自分たちのワインを造りたい」という強い想いを持った栽培農家さん達が主体となり、栽培・醸造・販売を一貫して行い、遂に人材育成の場をも兼ね備えたワイナリーが設立されました。地域と農家と醸造家が一体となり質の高いワインを次々と生み出しています。
山梨県のオススメ生産者
山梨県は明治政府の頃からワイン生産が奨励されてきた経緯もあり、「日本のワイン造り発祥の地」と言われています。
また、日本ワインの生産量、ワイナリー数と共に日本随一で、日本のワイン造りを支えてきました。
ブドウ栽培が盛んな甲府盆地は盆地気候で、昼と夜および夏と冬の気温差が著しいことから良質のブドウが育ちます。
日照時間もすべての地域で1200時間を超えて日本では最高レベル。勝沼周辺では降水量が特に少なく、日本のワイン用のブドウ産地として優れた土地といえます。
山梨県産ワインは健全でよく熟した「甲州種」や「マスカット・ベーリーA」を中心とした
品種特性がよく維持されたバランスの良いワインです。
甲州は鉄分などのミネラル分が少ないため、和食や生魚との相性が良いことが科学的にも分析されています。

大和葡萄酒株式会社
大和葡萄酒の歴史
大和葡萄酒の創業家である萩原家は江戸時代初期より山梨市落合にて代々油問屋(約250年間)を営んでいました。当時親戚のつくり酒屋と大地主である萩原3家で庄屋としての役割を兼務しており、代々右八を襲名していました。明治の文明開化と共に、明かりを灯す油は電気に替わり家業の油問屋は廃業を余儀なくされ、現在の山梨市下栗原に移転しました。
明治の時代を生き抜いた萩原保太郎(13代目最後の右八)は製材業・穀物卸・ぶどう園・都内不動産貸付・酒屋などを家業に山梨市下栗原の栗原葡萄酒組合(現在の勝沼フジッコワイナリー株式会社の設立に寄与してきました。当社の創業は、保太郎が勝沼に基盤を移した時大正2年と致しています。その後代は啓太郎に替わり、第十一葡萄酒組合の設立に寄与してまいりました。
昭和28年第十一葡萄酒組合は大和葡萄酒株式会社に法人化致しました。昨今では、1990年に長野工場開設、1995年にビール事業、そして2001年より当社骨子になるワインブランド構築を行っています。現在の社長・保樹は4代目です。
日本古来の品種を原料に日本独自のワイン造りが大和葡萄酒の理念!
世界品質のワインを醸造するためにまず重要なのが産地形成です。ワインとは個性ですので、例えば世界で広く栽培されているメルロー種を醸造原料としてワインを造り続けても甲州が 世界的なワインの産地として認められる事はありません。つまり甲州の個性を持った、日本にしか出せない味を目指さなければ甲州で醸造する意味がありません。勝沼が日本におけるブドウの発祥の地であることはよく知られています。その日本最古の品種とは甲州種であり、さらに甲州種のなかでも日本最古の樹であろうと言われているのが、大和葡萄酒の管理する指定文化財「甲龍」(樹齢約130年)です。大和葡萄酒ではその「甲龍」と、同様の指定文化財の三森甲州(樹齢約100年)より枝分けした甲州種のブドウなどを使用した日本独自のワインを醸造しています。その他、竜眼(樹齢90年)、甲州三尺、紫葡萄など、日本の古来品種のブドウからも、ワインを醸造しています。
ヴァンヴァン取り扱いの日本ワインに関して
2018年10月よりワインの表示基準が変更となり、日本国内で収穫されたブドウを原料として
日本で醸造されたワインだけが『日本ワイン』と名乗れることになりました。
それ以前は、海外の濃縮ブドウ果汁を購入して、日本で醸造したものや、
海外のワインをブレンドしたものも『国産ワイン』と表示されていました。
国産ワイン表示のワインのほとんどが日本国内で収穫されたブドウは、
使われていないという状態が長年続いていました。
現在は『国産ワイン』という表示はなくなり、『国内製造ワイン』(輸入ワイン使用あるいは輸入濃縮果汁使用)と
『日本ワイン』という2つの表示に変更されたのです。
日本でブドウを栽培し、真摯にワイン造りを行う生産者にとって非常に大きな法改正でした。
「日本ワイン」の規定が整ったのに伴い、近年、日本ワインのレベルが上がってきています。
ワインブティックヴァンヴァンでは、今まで日本ワインをあまり取り扱っておりませんでしたが、
日本ワインの品質向上に伴い、徐々にではありますが、その取扱を増やしていく方針です。
ただし輸入ワインと同様に、その品質が水準以上で値段に見合ったものでない限り
取り扱わないという姿勢は守っていきたいと思っています。
今後の新たなワインの発掘にご期待下さい。