ルイ・テット Louis Tete
ルイ・テットはボジョレーの中心地ボジョレー村に本拠を構え、ボジョレーワインのみを専門的に産出するネゴシアンです。地元の栽培家と緊密な関係を保ち、限られた地域の中から葡萄を買い上げることにより、ボジョレーの個性を十分に感じるワインを造ることが出来るのです。
2005年から醸造設備を新設して、ワインを買うスタイルから葡萄を買って自ら醸造するスタイルへ切り替え、より高品質なワイン造りを目指しています。
専門家による評価も高く、セレナ・サトクリフ著「ブルゴーニュワイン」に『そのボジョレーワインの選択眼は他の追随を許さず、一目置かれている』と書かれ、オズ・クラークの「フランスワイン完全ガイド」にも掲載され『ワインは、果実味を最大限に引き出すため低温で発酵。その結果ワイン自体の骨格もしっかりしたものとなっている』と書かれています。
ヴィニュロン・ド・ベレール Vignerons De Bel Air
ヴィニュロン・ド・ベレール社は、ボージョレの中央部、ブルーイイの丘の麓に666ヘクタールの自社畑を所有する生産者組合です。1929年創業で歴史はそれほど古くありませんが、ボージョレを専門とする生産者で、ボージョレ・AOCの10種類のみを生産しています。葡萄栽培から醸造まで一貫した「ボージョレ・スタイル」にこだわった造りは高く評価され、パリ全国農産物コンクールでは、ボージョレ地区のベスト10の生産者の一つに選ばれています。また、生産されるワインも、毎年数々の栄誉に輝いています。
オリヴィエ・デパルドン Olivier Depardon
オリヴィエ・デパルドンは、1848年にアンリ・デパルドンによって設立されたワイナリーです。現当主のオリヴィエは7代目で、1985年に4haの葡萄畑を相続し、徐々に畑を増やしました。今ではモルゴンだけではなく、フルーリーやレニエ、ボージョレ・ヴィラージュ、ボージョレに約26ha、また、2018年に参加した8代目であり、息子のアレクシスが購入したモルゴン・コート・デュ・ピュイの3haを合わせて、合計で約30haの葡萄畑を所有するまでに至りました。
特にモルゴンに力を入れており、6つのリューディ(Les Charmes、Cote du Py、Corcellette、Douby、Grand Cras、Micouds)の葡萄をブレンドして造る「ヴィエイユ ヴィーニュ」に加え、単一区画の魅力を引き出した「シャルム<1848>」と「コート・デュ・ピュイ」の3種類のキュヴェを生産しています。なお、ワインは相続税などの関係から、オリヴィエ・デパルドン名義のものと、ドメーヌ・ド・ラ・ベッシュ名義のものとに分かれています。
今日まで、7世代にわたりワイン造りを行うデパルドン家ですが、著名なフランスワインガイドのひとつ「ル・ギド・アシェット・デ・ヴァン」において、モルゴンやレニエの項にて、度々彼らのワインが掲載されています。また、モルゴン・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ドメーヌ・ド・ラ・ベッシュ2019VTが「デカンター2021.06」で95点を獲得するなど、品質の高さが国内外で評価されています。