ステレンボッシュのシンボルともいえる壮麗なシェープのサイモンズバーグの峰。そのふもとにワイナリーを構えるレムフクト。歴史的ダイヤモンドを発見した「トーマス・カリナン」の曾孫が運営しています。 創業は1994年とまだ浅いですが、ワイン造りへの雄志はその峰と同じく威風を示します。 剪定から収穫、選果まで彼らはすべて手作業で行います。 丹念な畑作業の所以は、葡萄栽培こそがワイン造りの根幹だという強い信念にあります。 醸造家のクリス・ブースター氏は、ワインは、単なる飲み物ではなく、体験するものと考えており、飲み手にとって記憶に残るようなワインにしたいと考えながらワイン造り行っています。 彼らは、「ワインは畑からできるもの。発酵には極力手を加えず自然な造りが大事なんだ」と語ります。培養酵母は使わず、リスクの高いワイルドイーストのみで発酵。テロワールを活かすことに徹底する。自然に任せ、余計なことは一切しない。できる限り‘なにもしない’ということこそが、彼らのワイン造りのこだわりそのものなのです。