ピノ・ノワールを彷彿とさせる、バルバレスコのテロワール豊かなワイン
リッツィ社は、1974年、エルネスト・デッラピアーナによって設立されたワイナリーです。現在はトリノ大学醸造学部出身で気鋭の醸造家である息子エンリコがワイン造りに参加、生産部門の責任者としてワイナリー経営を担っています。創業者である父エルネストの築き上げた伝統と志を受け継ぎながら、最新の技術と設備を用い、繊細かつ洗練された多彩なワインの数々を世に送り出しています。現在、所有する44haのブドウ畑は、バルバレスコ生産地域において最大級の規模を誇ります。ピエモンテ州独自のエコ・プロジェクト、『THE GREEN EXPERIENCE』に参加する等、環境に配慮したワイン造りを行っています。
18世紀からファミリーが所有している約44haのブドウ畑は標高220~430mに渡って広がり、リッツィ、ボイト、マンゾーラの隣接する3つの大きなエステートと、ネヴィーリエ地区にあるポデーレ・ステラ・エステートによって構成されています。その約半分でネッビオーロを栽培し、4つのバルバレスコを造っています。他には、ドルチェット、バルベーラ、フレイサ、モスカート、そして1978年からは、ピノ・ネーロやこの地域では最も古いシャルドネも栽培しています。
栽培に関しては、除草剤や殺虫剤は使わず、肥料としてコンポストや緑肥、病気にはボルドー液体、エネルギー原としてはソーラーパネル、自然な景色や植物の多様性の維持に努力するなど、自然に優しいワイン造りを行っています。発酵はステンレスタンク、熟成は樽香の強く付く小樽は使わず、ガラス吹きつけをしていないセメントタンク、もしくは大樽を使用しています。バルバレスコを代表する生産者の一つで、国内外のワインガイドで高い評価を得ています。