ピエールサンティ社は、ジョバンニ・ピエールサンティ氏と、スパークリングワイン分野で専門知識を身につけた彼の息子のシルヴェリア氏とカルロ氏が1955年に設立。現在はカルロ氏の息子、ジュリアーノ氏とオッタヴィオ氏が、父のワイン造りへの情熱とともに、ピエールサンティ社を引き継いでいます。設立当初はスパークリングワインのボトリング設備が僅かに一つあるだけでしたが、80年代半ばに需要が増大し急成長を遂げ、2,000平方メートルを超える広大な貯蔵施設を新設。現在では20t超のワインの貯蔵が可能になっています。ピエールサンティ社ではコールド・マセラシオンや温度管理下のソフトプレスなどの現代的な製法により品質の高いワインを生み出し、新たなマーケットのニーズに応えています。ワインの一部はアメリカ、カナダ、日本や、イギリス、ドイツ、オランダ、オーストリア、スペインなどのヨーロッパ各国へと輸出されています。ヴェルディッキオ以外にもロッソ・コーネロやマルケ州産の赤白のテーブルワイン、甘口スパークリングワインなどでも成功を収めています。
最も力を入れているワインは「D.O.C.ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ・スペリオーレ」。ラベルの下部には生産者のオッタヴィオ・ピエールサンティ氏の名が記され、このワインに込めた彼の思いの強さを窺い知ることが出来ます。
ワインは、それぞれの価格帯や品種で最高のコストパフォーマンスを実現し、「規模は大きくても、ワインは繊細で、まるで小さなワイナリーが丁寧に作った ような味わい。」というのが、 ロバートソン・ワイナリーの素晴らしいところです。「色や味の濃さ、力強さが強調される新世界(南半球)の低価格ワイン」と違い、「ロバートソンは、バランスの良いクラシックな スタイルです。従って、南半球らしい果実味は感じますが、酸味がしっかりあって、上品に仕上がっています。とにかく、飲み疲れや飲み飽きしないのが、ロバートソン・ワインの長所と言えるでしょう。