カゼッロ・ボンドーニは、北イタリア有数のリゾート地、ガルーダ湖畔で伝統的なワインを造り続ける家族経営のワイナリーです。ロンバルディア州デセンツァーノ村にある25haの自社畑でトゥルビアーナ、マルゼミーノなどの個性的なブドウ品種を栽培し、飲み心地の良いフレッシュなワインを生み出しています。
ルガーナ地方は2つの州(ロンバルディアとヴェネト)にまたがる地方です。北イタリアで最も美しい観光地のひとつで、オリーブ畑やブドウ畑が広がる中にワイナリーが点在しています。ワイン生産には難しい土地でしたが、ボンドー二があるデセンツァーノを含む一部の村では、ローマ時代からブドウ造りが行われていました。湖と丘陵に挟まれた限られた生産地で、小規模なファミリー・ワイナリーが多いのが特徴です。
ルガーナは特徴的な明るい色の粘土が層状となった”モレーン”と呼ばれる氷堆石粘土質土壌。主に石灰質でミネラル塩を豊富に含み、密で硬く、干ばつでは締め固まる一方、雨が降るとどろどろになるという難しい性質を持っています。地質学的な歴史は2億年前まで遡り、この古代の粘土質土壌と在来種のブドウとの組み合わせが、ルガーナの唯一無二の白ワイン~豊かなコクとパワー、鮮やかな酸味と風味~を生み出す礎となっているのです。
※タイトな粘土質土壌でブドウの木にストレスがかかり収穫量は少なくなりますが、より濃縮された風味、果実味、コクのあるワインが得られます。ブドウは根を地中深くまで懸命に根を下ろし、ミネラル豊富でより石灰質が強い白色粘土の層に到達するのです。
2000年に建設された最先端技術の宝庫ともいうべき地下の大きなセラーは、進取の精神に富んだ活気あふれるワイナリーのシンボルです。ハイテクを駆使した醸造&瓶詰めの設備が、伝統に則った上質なルガーナ・ワインの生産を支えています。手作業による収穫、圧搾、精密にコントロールされた発酵、バリックやバレルを用いた樽熟成は、長い時の流れの中で変わることなく受けつがれた生産プロセスです。