アラン・ブリュモン氏はマディランワインの復活に尽力したとして世界から認められています。マディランはフランスでも古くからあるブドウ栽培地のひとつですが、知名度の高いボルドーの影に隠れ、長い間その実力は正当に評価されていませんでした。1979年に、シャトー・ブースカッセを父親から継承したのが、ドメーヌ・アラン・ブリュモンの始まりです。そして1980年にはシャトー・モンテュスを購入しました。彼は自分の所有するモンテュスとブースカッセの2つの畑に、マディランの土着品種であるタナ種を植え、色の深い濃厚な味わいのワイン造りに取り組みました。その情熱は実を結び、見事に復活したワインは、今では多くの三ツ星レストランをはじめ、遠くアメリカからは、ハリウッドスターまでもが自家用ジェット機で買い付けに訪れるまでに至っています。