2017年ヴィンテージコメント
(2019年5月11日試飲)

ブルーベリー、プラムのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、カラメル香、黒糖、ナッティーな風味、木質香、燻し香、胡椒などのスパイス香などが香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が樽熟成から由来する風味とスパイスの風味を心地よく伴って豊かに広がります。比較的強くハッキリした酸とミネラルに富み、骨太で骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めで収縮感はありますが、荒々しいところはありません。余韻は長く果実の旨味と共に苦味と収斂性が後味に強めに現れます。凝縮した濃い果実味が心地よい樽熟成から由来する風味とスパイスの風味を伴いストレートに広がり、比較的豊かな酸とミネラルに富み、力強く飲み応えありますが、あくまでもバランス良くまとまったヴィンテージです。
2016年ヴィンテージコメント
(2018年9月24日試飲)

プラムのジャム、ブルーベリーなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、カラメル香、黒糖、ナッティーな風味、シナモン・ナツメグなどのスパイス香、木質香、燻し香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に凝縮した濃いけれど未だフレッシュな果実味が豊かに広がります。アルコールをやや強めに感じ、ボリュームがありますが、比較的豊かな酸と程よいミネラルを感じ、骨太でしっかりした骨格を備えています。タンニンは強く収縮感はありますが荒々しいところはなくあくまでもシルキーです。力強く膨らみがあり、余韻は長く、果実の旨味と共に、苦味と収斂性が後味に心地よく残ります。凝縮感のある濃いけれどフレッシュな果実味が豊かに広がり、スパイシーで力強く骨格のしっかりした骨太の味わいですが、あくまでもシルキーで柔らかいバランス良い1本です。
2015年ヴィンテージコメント
(2017年1月28日試飲)

ブルーベリー、プラムのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、カラメル香、カカオの風味、燻し香、木質香、ナツメグ・胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に凝縮した非常に濃い果実味が広がります。アルコールを強く感じ、ボリュームがあり、程よい酸と強いミネラルを感じ、骨格のしっかりした骨太の味わいです。タンニンは強く、収縮感があり、未だ荒々しい印象さえ残します。余韻は長く、後味に苦味と収斂性が強めに残ります。凝縮感あり、ミネラルに富み、荒々しいタンニンを感じ、骨太でパワフルです。今後の熟成が大いに期待できるヴィンテージです。
2014年ヴィンテージコメント
(2016年3月20日試飲)

ブルーベリー、干しプラム、プラムのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、黒糖、カラメル香、燻し香、胡椒・ナツメグなどのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に凝縮したよく熟した印象の濃い果実味が広がります。アルコールを強めに感じボリュームがあり、程よい酸を備え、ミネラルに富み、骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く、収縮感はあるものの、荒々しいイメージはありません。余韻は長く、苦味の要素と収斂性が強めに残ります。よく熟した印象の凝縮した濃い果実味が豊かに広がると共に、ボリュームがあり、ミネラルに富み、骨太で、スパイシー、力強く余韻の長い良質なマルベックです。
2011年ヴィンテージコメント
(2013年5月2日試飲)

プラムのジャム、ブラックチェリーのジャムなどを思わせる果実香、黒糖、水飴、ヴァニラ香、カカオの風味、ナツメグなどスパイスなどを感じます。口の中に強く凝縮した濃いジャミーな果実味が広がります。適度な酸があり、骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンは強くやや収縮感はあるものの荒々しいイメージはありませんが、苦味を強めに感じます。非常に濃い果実の旨味がストレートに膨らむと共に、カラメルやカカオの風味が現われます。骨太で力強く飲み応えある1本と言えます。余韻は長く、後味に凝縮した濃い果実味と苦味の要素が強く残ります。今飲んでも、美味しく楽しめますが、熟成により丸みを帯びたならさらに素晴らしいワインになるでしょう。