トゥルー・ミスはカリフォルニア州、セントラル・コーストの沿岸部サン・ルイス・オビスポ郡の冷涼産地「エドナ・ヴァレー」、そして温暖な気候と寒暖差を持つ銘醸地「パソ・ロブレス」の二つのサブリージョンからテロワールを表現したピュアで上質なワインを生み出す生産者です。その歴史は1970年代、未開発の海岸地域「エドナ・ヴァレー」の潜在的な価値を見抜いたニーヴン一家がブドウ農園を始めたことに遡ります。創設者のキャサリン・ニーヴン氏は、エドナ・ヴァレーで最初に自分のぶどう畑を植えた女性でもあり、サン・ルイス・オビスポ郡でシャルドネ、スパークリングワインを製造する初の女性商業ワイン生産者でもありました。そして2012年にブランドを一新し「トゥルー・ミス」ブランドを立ち上げ、カリフォルニア州中央部の海岸地域で育つ、上質なブドウを使用したモダンスタイルなカリフォルニアワインを世に送り出してきました。
真の神話の意を意味するワイナリー名「トゥルー・ミス」。この名前には、自然の美しさと卓越性を讃える作り手の哲学が込められ、芸術と信念の力を重視し、自然や可能性、ワインの美しさを重んじる蔵の姿勢が現れています。中央海岸の豊かな土壌と理想的な地形、そこから生まれる自然の贈り物を表現するワイン。トゥルー・ミスでは彼らのワインを通して、その真の物語と魅力を伝えたいと考えています。
ラベルに用いられるモナーク蝶
ワインラベルに用いられる蝶のモチーフは、カナダからメキシコまで4000kmを旅する“渡り蝶”モナーク蝶です。モナーク蝶は、自然界で重要な花粉の媒介者であり、寒冷な北アメリカの冬から逃れるために毎年冬に飛来します。トゥルー・ミスの栽培地に近いピスモステートビーチに集う蝶は10,000匹以上にも及び、ブドウ畑では生態系の維持に欠かせない受粉者として重要な役割を果たしています。
トゥルー・ミスでは、この畑を取り巻く豊かな地域環境の鍵となる蝶の存在を大切にし、またその環境を守ることを約束するワイナリーの姿勢を表すため、モナーク蝶をブランドの象徴としてラベルに使用しています。
日系4世のベテラン醸造家

ロブ・タキガワ
トゥルー・ミスのワインを手掛けるのは、日系人醸造家のロブ・タキガワ氏です。この地で20年以上の経験を持つ、産地の特性を熟知したベテランの醸造家で、ワイン愛好家が求めるスタイルに目を向け、カリフォルニアの醍醐味である果実味と繊細さを両立させた、飲みごたえのあるワインを生み出しています。