南アフリカワイン｜ヒアアフター・ヒア 2023
アルヘイト・ヴィンヤーズ 白ワイン 辛口

アルヘイト・ヴィンヤーズの設立は2010年、ファーストヴィンテージは2011年の若いワイナリーですが、彼らの30～80年の樹齢のシュナン・ブランベースのワイン「Cartology 2011(カルトロジー)」は、南アフリカ国内だけでなく海外の評論家から高い評価を受け、2013年のDecanterが選ぶトップ50ワインの4位に選ばれるという快挙を遂げています。クリスとスーザン・アルヘイト夫妻は、ケープワインインダストリーで働きながら世界のワイナリーを多く訪れ、その経験により「ケープ土着の品種を使ってテロワールを表現したい」と思うに至ります。クリス氏は標高300メートル前後、海風や山おろしのある乾燥した区画に植えられている古木に着目。1656年にこの土地で既にシュナンブランとセミヨンが植えられていた記録が残っていることから白ワインをメインにし、畑は一切持たず、契約栽培家からの葡萄で醸造を行っています。南極大陸から流れる海流の影響を受け、緯度の割に冷涼な気候を 保っています。ワイナリーの本拠地はハマナス(ヘルマナス)ですが、葡萄は各地の栽培家と契約して条件にかなったものを購入しています。主に30年以上の古木が植わった小区画の畑ですが、樹齢のみを考慮しているのではなく、各区画の立地条件を非常に重要視しています。中には自身の拠点から車で5時間もかけて行く場所もあるなど、畑の立地条件こだわっている生産者です。2014年までは、白ワインに特化していた生産者ですが、2015年から赤ワインのサンソーを使ったワインを造り始めています。

2018年　10月15日　南アフリカワイン・ラフィネの試飲会
オーナー兼醸造家クリス・アルヘイト氏と記念撮影

2022年ヴィンテージコメント （2025年5月23日試飲）

アンズ、リンゴなどを思わせる果実香、ハチミツ香、オイリーな風味、僅かにグリーンテイスト、石灰質を感じるミネラルなどが香ります。口の中にアンズやリンゴをイメージするフレッシュで旨味の要素が濃い果実味がハチミツの旨味を伴い豊かに広がります。比較的豊かで綺麗な酸とミネラルに富み、膨らみがあり、しっかりした骨格を備えています。余韻は長く果実の旨味と共に心地よい収斂性が後味に残ります。

アンズやリンゴをイメージするフレッシュで旨味の要素が濃い優しい果実味、心地よいハチミツの旨味、僅かに感じるグリーンテイストが特徴的、豊かな綺麗な酸を感じ、膨らみがあり、しっかりした骨格を感じるシュナン・ブランです。

麦ちゃん評価4.3＋点

カレイのフライあんかけソース、八宝菜、海老のフリッター、イカリングフライ

※麦ちゃん評価とは？