ブルーベリー、プラムのジャム、アメリカンチェリーのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、カラメル香、ヴァニラ香、カカオの風味、胡椒などのスパイス香などが香ります。口の中にジャミーでたっぷりな旨味を感じる凝縮感ある果実味が豊かに広がります。アルコールを強めに感じボリュームがあり、程よい酸を備え、旨味豊かですが、ぼやけた印象はなくメリハリある味わいです。タンニンは強く、やや収縮感はありますが、荒々しいところはなく、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、たっぷりの旨味の要素がいつまでも口中に残る印象です。ジャミ－でたっぷりな果実の旨味がストレートに膨らむ印象の、ボリュームがあり力強く、飲み応えありますが、シルキーで柔らかい、今飲んで美味しく楽しめる1本です。
2013年ヴィンテージのコメント
（2015年3月25日試飲）
カシス、ブラックベリーなどを思わせる黒い果実の香り、ミルキーな風味、カカオやチョコレート、カラメル香、燻し香、木質香、胡椒・ナツメグなどスパイス香など複雜に豊かに香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。アルコールを強く感じ、ボリュームがあり、程よい酸を備えメリハリがあり、骨太で骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く収縮感があり、未だ荒々しいイメージですが、尖った印象はありません。余韻は長く、凝縮した濃い果実の旨味がいつまでも残ると共にタンニンと樽熟成から由来する苦味と収斂性が現れます。爆発的に凝縮した濃い果実味と力強く荒々しいタンニン、そして適度に広がる樽熟成から由来する風味が特徴的。今後の熟成により、丸みを帯びたこのワインが非常に楽しみです。
2010年ヴィンテージコメント
（2014年7月11日試飲）
カシス、ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、黒糖、ヴァニラ香、木質香、チョコレート、カカオ、胡椒などスパイス、埃っぽい要素、大地のイメージなど複雑に豊かに香ます。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。アルコールを強く感じ、ふくよかで、濃厚な旨みの要素は素直に膨らみます。程よい酸を備え、タンニンは強く、骨太でパワフルですが、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は長く、果実の旨みと共に、チョコレートやカカオの風味、樽熟成から由来する複雑味などが現れます。凝縮した濃い果実の旨みが素直に広がる新世界のワインらしいヴィンテージと言えます。骨太でパワフルですが、シルキーで柔らかく繊細なイメージも持ち合わせています。
2007年ヴィンテージコメント
（2013年6月18日試飲）
カシス、ブラックベリーなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、カカオ・ナッツ、チョコレート、胡椒・ナツメグなどスパイス香、大地のイメージ、腐葉土、鉱物を感じるミネラルなど複雑に豊かに香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。比較的豊かな酸があり、骨格のしっかりした骨太の味わいです。タンニンは強く僅かに収縮感はあるもののシルキーで柔らかく荒々しいイメージは感じません。余韻は長く、果実の旨味と共にナッテーな風味、ビターチョコレート、樽熟成から由来する風味など複雑味を伴った旨味の要素が現われます。爆発的に濃い果実味が広がるパワフルで飲み応えある味わいですが、複雑味に富み、意外に繊細で、荒々しい印象はないので今飲んでも美味しく楽しめます。もちろん今後のさらなる熟成が期待出来るポテンシャルの高い素晴らしいワインです。
