2013年ヴィンテージコメント
(2015年1月17日試飲)
カシス、ブラックベリーなどを思わせる果実香、燻し香、カラメル香、チョコレート、木質香、ナツメグ・シナモンなどスパイス香、杉・植物の茎などを感じる青味の要素などが香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。アルコールをやや強く感じ、膨らみがあり、比較的豊かな酸を備え、骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く、収縮するものを感じ、未だ荒々しいイメージを強く感じます。骨太で、力強く、飲み応えあるヴィンテージと言えます。余韻はやや長く、果実の旨味と共に、樽熟成から由来する風味やタンニンから由来する収斂性などが現れます。凝縮した濃い果実味が豊かに広がると共に、強く収縮する荒々しいタンニンが特徴的な骨太で力強く飲み応えある1本です。今後の熟成が大いに期待されるヴィンテージと言えます。
2011年ヴィンテージコメント
(2012年7月24日試飲)
プラムのジャム、干しプラム、ブラックチェリーのジャムなどを思わせる果実香、埃っぽい要素、僅かにカラメル香、胡椒などのスパイス香などを感じます。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。比較的強い酸がありメリハリの利いた骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めで、収縮するものを感じますが、尖ったところはありません。ヴィンテージが若いので、全体的にやや荒々しいイメージを感じます。余韻はやや長く、後味に凝縮した果実味とやや収縮するタンニンが残ります。やや収縮するタンニンと、凝縮する果実味、比較的強い酸が特徴的な力強く飲み応えあるヴィンテージです。