ワインに対する情熱と急速なワイン産業の発展

ワインに対する情熱と急速なワイン産業の発展
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ワインに対する情熱と急速なワイン産業の発展

1994年ネルソン・マンデラの大統領就任により、アパルトヘイトは撤廃されました。差別した方もされた方もお互いを理解し合い、民族融和の道を選んだのです。和解を追求した南アフリカの国民は敬意をもって「レインボー・ネーション(虹の民)」と呼ばれています。実際ワイナリーを訪れると、多くの黒人がそこで働き、中にはワインメーカーを担当する方もいれば、ワイナリーを運営する非白人のコミュニティーも存在します。ワイナリーの方からお話を伺うと、ワインに対する情熱と自分たちのワインに対する自負が感じられます。

南アフリカワインの魅力

アパルトヘイト政策下では200軒ほどのワイナリーが今では約600軒と3倍に増え、生産量は2014年時点で世界第7位を記録しています。ワイン輸出量に至っては、1992年2200万Lだったものが、2014年には約20倍の4億2200万Lに増加しました。
非常に急速にワイン産業は発展しました。これは官民が一体となってワイン産業を推し進めた結果であり、彼らの情熱によってなしえた成果です。
ワイナリーの数が急激に増えたのは海外からの投資によるところも大きく影響しています。西ケープ州のテロワールに魅せられて多く海外からの参入がありました。ボルドーのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド、シャブリのミシェル・ラロッシュ、カリフォルニアのシミ・ワイナリー、ミシェル・ロラン氏やアン・コアントロー氏などがそれです。

南アフリカワインの魅力
フェアヴァレーのマーケティング責任者
エノーク・ザレーニ氏と 2017.4

スターク・コンデのホセ・コンデ氏はアメリカ人でデザイナーから転身した変わり種、イギリス人のリチャード・カーショウ氏はマスター・オブ・ワインの資格を持ちエルギンに惚れ込み高品質なプレミアムワインを手掛けます。アルザスのジュリアン・スカール氏は魅惑的なシャルドネを生産し、アルザスではリースリングとシーズンごとに両地区を行き来しています。またステレンボッシュ大学にはブドウ栽培とワイン醸造学の学部があり、その卒業生は国内外で活躍しています。

今最も注目を集める若手醸造家ドノヴァン・ラール氏もステレンボッシュ大学を卒業しています。また海外のワイナリーで修行後帰国してワイナリーを開いたり、国内の老舗ワイナリーで醸造長を務めたあと独立するケースも見られます。このように海外から優秀なワインのプロ達が多く集まると共に、優秀なワインの専門家を自国でも育てているのです。第一の要因が自然環境によるものなら、第二の要因は人的な要因によります。

南アフリカワインの魅力
スターク・コンデのホセ・コンデ氏と
2017.3
南アフリカワインの魅力

最も注目を集める若手醸造家ドノヴァン・ラール氏と
2017.4

  1. ブドウ栽培に最適なテロワール(気候・土壌・地形)
  2. ワインに対する情熱と急速なワイン産業の発展
  3. 環境に調和したワイン生産と人に優しいワイン造り
  4. 世界で評価されるワインの品質
  5. 様々な品種から造られるバラエティに富んだワイン
  6. WOで定められたワイン栽培地域と様々なテロワール
  7. 350年以上もの長いワイン造りの歴史

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